1番人気・1着
デビュー2連勝で迎えた3戦目も断然人気に応える完勝で、無傷の3連勝。秋華賞の有力候補になり得る存在感を示した。
新潟マイルのデビュー戦を逃げ、馬なりのまま上がり最速で快勝し、ポテンシャルの高さを示したが、その後に骨折が判明。休養を余儀なくされ、その間に美浦の木村哲也厩舎から栗東の上村洋行厩舎へ転厩し、エリートコースから外れてしまった。
それでも10カ月の休み明けで挑んだ1勝クラスを快勝し、能力の高さを改めて証明していた。
今回は滞在競馬ではあるが、初めての連戦で重馬場と不安材料もあった。しかし想像以上の楽勝で無傷の3連勝を飾り、今後、世代牝馬のトップクラスとの対戦が非常に楽しみな存在となった。
1カ月ぶりの出走も短期放牧でリフレッシュし、中間も4本のウッド調教が施され、柔軟な走りを披露。陣営も「馬場は多少不安だが、昇級戦でも楽しみは大きく、今後の大舞台で飛躍を遂げる足掛かりにしたい」とコメントし、単勝1.5倍の断然人気に推された。
レースでは互角のスタートから軽く促されると、先手を奪った3着馬の外2番手をアッサリ確保。終始馬なりで折り合いも付き、余裕十分な追走力を発揮した。
残り1000mからピッチが上がり、後方勢の追い上げが開始されたが、馬なりのまま3番手以降をジリジリと離して直線へ。
前を行く3着馬の外に軽々と並びかけ、軽く促されると一気に突き放し、残り200mはほぼ馬なりのまま後続に3馬身半を付ける圧勝劇であった。
残り1000mからゴールまで11秒台のラップが続いたが、まだまだ余裕がある走りから、能力全開での快勝とは言えず、余裕残しでの楽勝と感じさせている。
3戦3勝は緩いペースの経験しかないが、先行して上がり1位か2位を記録しており、条件クラスではモノが違い過ぎる印象もある。
多頭数競馬で揉まれた際やペースアップへの対応力は未知数だが、追われてさらに決め手を発揮するイメージがあり、秋華賞へ向けての重賞での戦いは非常に興味深い。今後の動向に大注目の1頭である。
8番人気・3着
2歳世代最初の重賞は降雨による馬場悪化のなか行われ、牝馬ワンツーを決めたフェリチタの勝負根性や、イモージェンのポテンシャルの高さが光ったが、3着のこの馬もレースセンスの良い走りで人気薄を覆し、波乱を演出した。
現状での完成度と短距離適性が競われる世代初重賞は、開催最終週に加えて降雨の影響もあり、若駒には厳しい馬場コンディションとなった。
新馬勝ちからの直行組が大半を占めるなか、ダイシンドラゴンは滞在競馬ながら中1週続きの3戦目と厳しい臨戦過程。
デビュー戦は直線で窮屈になり5着に敗れ、2戦目で楽勝するも、初陣の勝ち馬ダイメイビッグボスが参戦。相手関係を含めて上位人気に推される材料は少なかった。
追い切りでは躍動感ある動きを見せていたが、高橋一哉調教師は「動きは良く鞍上も好感触であったが、上積みは見込めない。センスの良さを活かして上位へ」と、やや慎重なコメントであった。
しかしレースでは上々の走りっぷりで3着に好走し、ポテンシャルの高さを示した。
2番枠からのスタートでやや立ち遅れ気味となり、馬群に包まれて揉まれる序盤戦。先団馬群が固まり、位置を取りに行けず、後方で厳しい立ち回りが続いた。
それでも3コーナーからのコーナーリングで器用に馬群を捌いて上昇し、4コーナーでは外の馬を弾き飛ばす勢いで外へ出し、直線を迎えた。
6番手から前を捉えるべくスパートを開始したが、重たい馬場のなか、ラスト12.0秒、12.0秒、12.2秒とラップが持続され、早めにスパートを開始した1着馬と2着馬が抜け出しての決着。
直線で外から唯一差し込んできたものの、3着確保が精一杯となった。
勝ち馬との差は追い出しのタイミングの差で、動き出しがワンテンポ遅れてしまったのが痛かった。ゴール前は上位2頭を上回る脚を見せていただけに、惜しい一戦となった。
血統的に短距離志向が強く、将来性には疑問も残るが、レースセンスの良さとスピード、決め手は十分に持ち合わせており、2歳重賞や3歳短距離戦で活躍が見込めそうだ。









2番人気・2着
好スタートから先手を奪って逃げ切った断然人気馬に先着を許し、初陣を飾れなかったが、立ち遅れの大きなロスを挽回して勝ち馬に迫ったレース内容は、次走での初勝利に期待できるものである。
7頭立ての少頭数となったメイクデビュー戦。単勝1.2倍の断然人気に推された勝ち馬が無難なレース運びで勝利を飾ったが、ハマナスノサクコロもスタート後手からリカバリーに脚を使いながら、ゴール前で強襲する脚を見せていた。
追い切りで好感触を得た馬が少なく、3頭に人気が集中。ハマナスノサクコロも好時計をマークしていた1頭であるが、厩舎サイドでは「本来マイルくらいがベストだが、素直な気性で少頭数戦なら対応できそう」と、やや距離不足を懸念材料に挙げていた。
兄姉に勝利経験馬が不在で、トーセンラー産駒と地味な血統だが、7260万円と印象以上の価格で購買され、追い切りでも坂路とウッドを交えて好時計をマーク。態勢が整った雰囲気で2番人気に推された。
3番枠からのスタートで後手を踏み、挟まれる形で頭を上げてダッシュが付かず、序盤は最後方に置かれる厳しい立ち回りとなった。
2ハロン目から10.6秒、11.1秒と速い流れのなか、促されて最内をグイグイと上昇。ただしスピードの乗りが良過ぎた印象で、先団に取り付いたところで鞍上が引っ張るチグハグな追走となった。
それでも馬なりのまま勝ち馬の直後に付けて直線を迎えると、前を行く2頭の外へ出して追い出しを開始。残り100mで2番手に上昇したが、逃げ込みを図る勝ち馬には4馬身ほど離されており、2着がやっとという雰囲気であった。
しかしゴール前で一気に差を詰め、1馬身半差まで迫った。ゴール板を過ぎてからは完全に勢いで優っていた。
少頭数戦で出遅れのリカバリーが利いたことや、4コーナーでスムーズに外へ出せた好都合はあったが、ラップの速い区間で脚を使いながら、上がり最速で勝ち馬に迫った脚はなかなかのものであった。
本来は大箱のマイル戦がベストという印象で、ローカル競馬場向きとは言い難いが、追走力と決め手を兼ね備えており、次走での初勝利に期待できそうだ。